こんにちは、Azusa Aizawaです。この記事は音ゲー上達論の「序論」に当たります。
「導入」では、音ゲーが上手い人たちがそうでない人たちと比べて何が違うのか、気持ちの部分で説明をしました。この序論では、もうちょっと踏み込んで、全ての音ゲーに共通して具体的にどういうことをすれば上達するのか、それを解説していきたいと思います。
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完成したらここに「導入」や「本論」「まとめ」などのリンクを貼るつもりです。
それでは早速解説していきましょう!
最初から上手くなっていくのに必要な4つのこと
1.指の独立性や腕の筋肉の可動速度を高めること
なんの音ゲーが上手くなりたいのかにもよりますが、たいていの機種は指を使って鍵盤などをはじきます。(ポップンや太鼓、足を使うようなDDRやDANCERUSHを除いて)
鍵盤をはじくゲームで、それぞれの付け根から独立した指の動きを使い譜面を捌くことを界隈の言い方で「指押し」と言ったりします。
それに対して、ストローク高めから腕の筋肉を使って指を叩きつける動作を「腕押し」といいます。指押しには人差し指や中指、薬指がそれぞれ独立して素早く動かしてトリルなどの入力ができること、(BeatmaniaIIDXの鍵盤の基本やSDVXの6鍵、チュウニズムの四分割ノーツの捌きなど)
腕押しには腕の筋肉を使い腕を上下させていく体力と筋力が必要になってきます。(BeatmaniaIIDXの精度、SDVXの大宇宙乱打、太鼓、チュウニズムのAIRなど)
これらの基本的な動かし方を、速いテンポでも疲れないようにしておけば、それだけで他の人と差をつけることができます。
指押しのオススメ練習方法はお風呂に入っているときに指をトコトコさせたり、もっと具体的な練習方法だと太鼓の譜面のドンとカッのノーツを内側(人差し指)、外側(中指)に割り当て、右の指と左の指が交互になるように横から流れてくる譜面を叩いて捌くなどは四鍵盤特に大宇宙乱打のいい練習になります。認識を変換するという意味でもかなり音ゲーの練習になると思います。
このようなイメージです。最初は難しいかもしれませんが、DS版の太鼓の達人でタッチパネルでやったことある方はイメージが掴みやすいのではないでしょうか。これを4本指でやってください。楽しいですよ。
腕押しは捌いた回数だけ体力がつくと思ってください。本当に体力をつけたい場合は腕立て伏せがおすすめです。CHUNITHMのAIRアクションで体力が切れてしまう方なんかには疲れた後もしばらく無理して(ある程度)腕を動かし、プロテインを飲んで筋肉痛を防止するといった練習方法なんかもよいでしょう。
2.それぞれの機種の特殊操作に慣れ、仕様を理解すること
これは音ゲーを始めるにあたってどの機種にも当てはまることで、音ゲーには機種ごとに特徴となる特殊な入力方法が存在しています。
SDVXならつまみ、BeatmaniaIIDXなら皿、CHUNITHMならAIR、オンゲキならレバーやサイドボタン。といった感じです。
どのゲームも基本は音楽にノってリズムを刻むところは同じなのですが、この特殊操作に慣れないと、どうしても高難易度の譜面が要求してくる動作に反応が追いつきません。
これは後でも書きますが、この特殊操作に慣れるにはイメージトレーニングとエアプレイが欠かせないと考えています。
またゲーム特有の仕様を理解することも大切です。ボルテのロングノーツはニア判定が存在しない、つまみにもニア判定が存在しない、つまみの切り返しは遅めにしないと外してしまう。CHUNITHMの台のセンサーは前後二分割と縦16分割になっていて...といった感じです。
筐体がどのように人間の入力を判定しているのかを理解することはとても重要で、理解していなければ高難易度譜面で高いスコアを出すことはとてもじゃないけど難しいでしょう。逆に理解がちゃんと及んでいれば、基本的なリズムを刻む動作ができているだけで高難易度譜面にも手が届くようになると思います。
これに関しては機種ごとに「本論」で述べますが、その機種に詳しい友人に聞いたり、実際にやってみて研究をするのがよさそうです。
3.譜面研究や動画をみること、よくエアプレイをすること
譜面をプレイしていると、ある程度の難易度からこれ以上の速さで複雑な動きをさせられる入力ができない、ということが生じてきます。これはもちろん慣れてないから、認識が追いついてないので脳のしっかりとした指令が出ておらず、変な動きをしてしまうということがあるから、そもそもどう動かしていいのかわかってないからということがあるからです。
そうでなくても、ある程度難しくなってくるとギミックが難しくなって一定の譜面の流れの中で特殊な運指を要求させるなどがあったりします。これらがいきなりやってくるとテンパってしまって何もできなくなってしまう、ということがあるかもしれません。
このようなときは、何回かやっても認識に癖がついてしまって、あるいは焦ってしまってちゃんと捌くことができないということがあり得ます。何回かやっても解決しない場合は一旦放置して、家に帰ってYoutubeの譜面動画を見ましょう。(4Gなどで見れる人はその場で見ておいたほうがいいでしょう。なるだけ手元が付いている動画の方が良いです)
見て、問題の場所で止めてください。焦って捌けないというのは、流れの中でどうやったらこの配置が捌けるようになるのかわからないからです。なので一時停止してしっかりと譜面とにらめっこし、頭の中でこの配置はこうやって腕や指を動かす!!というイメージトレーニングをしてください。
そして、人目が気にならないのであればエアープレイを存分にしてください。
こうやって準備をして、実際にプレイをしている時にやっと流れの中で腕や指を動かすことができるようになります。
効率よく上達する方法は、やはりこのエアプレイとイメージトレーニングを欠かさず行うということも大事だと考えます。ある程度譜面をプレイしていくと、前の人のプレイしている画面を見ながら、あるいは家で動画を再生させながら自分の脳内だけでどうやって指や腕を動かすのか分かるようになってきます。
そうとなれば、待ち時間なんかは絶好のイメージトレーニング機会です。存分にイメージトレーニングをしてください。
あと重要なのに、鍵盤をボタン叩かせるゲーム(SDVX、beatmaniaIIDXなど)は鍵盤の位置を覚えることがあります。SDVXではマッチング画面で、弐寺では譜面開始のインターバルで、「画面を見ながら」ボタンを叩きましょう。位置の確認や自然に運指を作る手助けになります。
4.なるべくプレイとプレイの間の日を空けないこと
これは習い事や勉強などでも言われることですが、サボった分だけ技術や精度を取る感覚は失われていきます。なので、出来るだけ期間を空けず連続的に音ゲーをプレイすることが重要になってきます。
理想なのは、一日3クレジット分を二日に一回やるペースだと思います。欲をいえば毎日プレイしてください。といっても、本当にハマってしまったら毎日プレイしても足りないくらいやりたくなってしまうものだと思いますが(笑)
上達するのにどれくらいの難易度の譜面をどれくらいやれば良いのか(機種ごとは次回)
じゃあ実際プレイしていて、だいぶん慣れてきたよ、レベル〜までクリアできるようになったよ、となったときに、どのようなプレイスタイルで継続すればいいのかは悩みどころだと思います。
なので、基本的に大体のおとげ音ゲーに通用する理念を紹介します。
おとげ音ゲーの上達の尺度には大きく分けて「スコア力」と「クリア力」の二種類があります。俗に言う「精度力」はスコア力に含め、「接続力」はクリア力に含めることとします。(大体のクリアシステムでは接続さえすれば問題がなく、クリアした上でスコアを出すためには精度力も必要になるためです。)
ここに「メンタル力」(精神力、理論値力などはここに含めます)を加えておきます。
1.クリア力(接続力)を上げるプレイスタイル
現状クリアできる最高難易度から、一つ下の難易度をメインにプレイするようにしてください。二つ下の難易度をプレイするときはもっと接続に気をつけ、ハードクリアなどができるようになっておくととても良いです。
現状クリアできる最高難易度では、クリアできる可能性が極めて低いと考えられるため、やはりあまり練習にならないと言う上手い人の意見が多いようです。この最高難易度を何度もプレイするスタイルを「高難易度特攻」と言いますが、これは癖がついてしまって後々大変なことになります。
クリアできるかもしれない、けどクリアできそうでない、と言うような難易度は基本プレイせず、多くても1クレジットに一回にしてください。(認識力の拡張には役立つのでプレイするなとは言いません)
2.スコア力(精度力)を上げるプレイスタイル
現状クリアできる最高難易度から、余裕を持ってクリアが安定でき高スコアを叩き出せる、二つ下くらいの難易度をメインにプレイするようにしてください。そして、プレイする余裕があるはずなので、その余裕を接続ではなく、精度をよくタイミングよく叩こうと言う意識に回してしまうのが良いでしょう。
そうすれば自然と判定を理解することができるようになり、しばらくすればクリアが余裕な難易度で高スコアを叩き出すことも可能になると思います。
3.(上級者向け)メンタル力を上げるプレイスタイル
メンタルが何かと言うと、粘着力です。主に最高精度を連続して出せ最高グレードを狙ったり、最終的にはゲームのシステム上取れる最高のスコアである理論値を狙う方には必須のものです。
理論値粘着していると必ずどこかでミスしてしまいその回のそれまでの積み重ねが台無しになってしまうので、本当に精神的にきついと思います。そこはポジティブシンキングと鋼の精神が必要です。
やれば出るんだ。やらなきゃ出ないんだ。と自分に言い聞かせたり、一度ミスした後も「じゃあここから先だけの理論値を目指そう」と気持ちを切り替えたりすることが大切になってきます。
そして最後になって緊張してくる手の震えや焦りによる認識の障害は、何度も理論値を出して慣れていくしかありません。メンタルは回数を重ねて「大したことではない!」と思い込ませることが大事です。つまり、理論値力などは何度も粘着をしろ!ということです。(初心者に向けてと言ってることが違います。気をつけてください)
癖について
癖は恐ろしいものです。 癖というのは、認識して捌こうと思ったときにうまく認識できなかったり、または認識できていたとしても脳がなんらかの短絡化や単純化を行なってしまいちゃんとした指令が筋肉に届かない状態のことです。つまり、「分かってるのになぜかできない」状態のことです。
非常に恐ろしく、私が今まで書いてきた方法では解消することが困難です。
未だに癖がついてしまったらどうしたらいいのか私も分かっていません。
現に、ボルテの話になってしまいますが、自分があまり実力がないGRAVITY WARSの時代最高難易度のラクリマという譜面に何度もクリア粘着をしていてあらゆる箇所に癖をつけてしまい、2年3年経った実力がついた今でもその癖が抜けず高スコアを叩き出すことができないでいます。本当にどうすればいいのか私には分かりません。
なので、癖がついてしまった場合放置して別の譜面を触るということ、そしてそもそも癖がつくことを予防する、癖をつかせないプレイスタイルが大事になってきます。
モチベーションを維持する(継続させる)ためには
「導入」で話した通り、継続は力です。その継続を実現させるのがモチベーションなら、モチベーションの管理はとても重要なのではないでしょうか。
どうやって、「音ゲーがプレイしたい!」「もっとうまくなりたい!」という状況を作り出すかというと、一つ言えることがあります。ほどほどに他人と関わることです。
今はTwitterで簡単にFFとして繋がれる時代なので、同じ音ゲー機種をやってる人がすぐ見つかると思います。そこで同じくらいの実力っぽい人をライバル視していってください。
リザルトが上がったらこのくらいのスコアなら抜かしてみようかな、と言った感じに、そもそもリザルトが上がったら自分も成果を出したい!と思うようになるはずです。そして自分が相手よりも成長できているのであれば、心の中で存分に喜んでください。
それがあなたのモチベーションになるはずです。
でも一つ注意して欲しいのが、ほどほどに、ということです。
他人と比較を始めると、どうしても他人の方がうまく行っているという印象を受けてしまうことも出てきてしまいます。
そういう場合は自分がダメだと思い込んでしまう前にその人と比較することをやめましょう。あくまで自分のモチベーションを育てるために、他人と比較をしてください。
今回も長くなってしまいましたが、音ゲー全般に言える上達のために知っておくべきことはだいぶ書き尽くしたと思います。ここで「序論」を終わりにしたいと思います。
また次の「本論」でお会いしましょう!ありがとうございました!!